心理的安全性がリーダーシップへの意欲につながる コアメンバー:後藤 理英子
- Marie Washio
- 4月30日
- 読了時間: 2分
「女子(おなご)はつまらん(活躍できなくて)」。今NHKで放送されている「あんぱん」で、将来夫となるやなせたかしさんをモデルとする男性に、小松暢さんをモデルとする主人公が、発した言葉です。1930年代に若い女性が抱いていた想い、2000年代になってもまだ私は同じことを想っていました。
ドラマでは、「おなご」だからパン食い競争に参加できなかった主人公の気持ちを慮って、やなせさん役の男性が「おなかが痛い」と言って出場権を譲ります。そして主人公は見事1位!残念ながら規定に反する(出場権は男性だけ)ということで失格になりますが、それでもその後、教師になるという夢を持ち、人生に前向きになれた主人公がいました。
私は医師2年目に出産を経験しました。その時代それは医師として「戦力外」通告を受けることを意味していました。周囲もそれを「当たり前な自然なこと」と受け入れている感じがありました。でも、そんなの嫌だ。それを分かってくれる人もいて、助けられて今もこうして働くことができています。
これまで私たちは助けられてきた。でも、ここからは、私たちが助ける番だ。そう思っています。もう誰も「女子(おなご)はつまらん」という想いを持たないでよいように。
女性のことばかり書きましたが、このようなことは、女性に限ったことではありません。無意識の偏見にさらされてきたすべての人に言えることだと思います。
リーダーシップを自らとる勇気を持つこと。それには、心理的安全性が必要です。組織のためを想っての発言であれば、何を言ってもきちんと考えてくれる。そのような組織風土を育てるにはどうしたらよいか。一緒に学び、飛躍することができる学会にしていきたいと思っています。
