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Vulnerability(こころの脆さ)こそリーダーシップの核心 コアメンバー 加藤英子
自分らしいリーダーシップを求めて リーダーシップと聞くと、力強く明確なメッセージを発信してメンバーを率いる姿を思い浮かべ、自分には関係のないことと感じる方も少なくないかもしれません。しかし、時代の変化とともにリーダーシップのあり方も多様化していて、現在では“自分らしさ”を軸にしたオーセンティック・リーダーシップが注目されています(Bill George, Harvard Business Review , 2007)。 私自身、指導的立場になるにつれ、自分らしいリーダーシップとは?と自問するようになり、さまざまなリーダーシップに関する書籍に触れてきました。その中で共通して重視されていたのがVulnerability(ヴァルネラビリティ;こころの脆さ)です。この概念は、社会福祉学者Brené Brownの研究により広く知られるようになりました。リーダーが自らの失敗や不安をさらけ出すことでメンバーも率直に意見を述べやすくなり、チームの心理的安全性が高まってチーム全体の創造性や問題解決能力が向上すると言われています。他人に弱さを見せるということは勇気の

加藤 英子
4月15日読了時間: 3分


リーダーシップって、“偉い人”だけの話だと思っていませんか? コアメンバー:鷲尾 真理愛
「リーダーシップ」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 私は長い間、「リーダーシップ=偉い人がうまれつき持っている特別な資質」だと思っていて自分には無縁のものだと感じていました。でも本当は、リーダーシップとは「他者に影響を及ぼすビジョン、人柄、実行力、生き様」のこと。偉くなりたいかどうかなんて関係ありません。たとえば、会議や現場で「この場はあの人が雰囲気を作っているな」と感じるときってありませんか?トップでもリーダーでもないけれど、その人がいると安心感がある、言葉が自然と出てくる、あの感じこそが、リーダーシップなのだと思います。 ある時期、目の前の仕事に追われ、自分を顧みる余裕すらなくなっていました。気づけば、バーンアウト寸前。私が「リーダーシップ教育」に出会ったのはそんなタイミングで、周囲との関係の中でどんな自分でありたいかを見つめ直し、自分の価値観を掘り起こす貴重なきっかけになりました。“Educate yourself who you are.” という言葉は今でも心に残っています。 この学会では“DEI(ダイバーシティ・エクイティ・イ
Marie Washio
3月31日読了時間: 2分


医師が安心して働ける未来のために。領域を超え、ウェルビーイングを基盤とした働き方・リーダーシップを学び、考え、実践する学会が誕生しました! 理事:山内かづ代
なぜ今、このような新しい学会が求められるのでしょうか? 整形外科医として国内外で臨床・研究の研鑽を積んでいた頃、留学先の指導者から、こんな言葉をかけられました。 “Kazuyo, キャリアのスタート時点だけでなく、ステージが上がるごとに、それに合った支援が必要よ!” 当時は、その意味を十分に理解しきれていませんでした。しかし、医師12年目以降、医学教育専任へのキャリア転換を機に医学生や研修医の成長を支える立場になったこと、さらにはライフイベントの変化を経験したことで、その必要性を改めて強く実感するようになりました。 キャリアの初期には基本的な技術や知識の習得・研鑽が求められますが、次第に専門性を深める過程では、指導者や環境、そして人的ネットワークの重要性が増していきます。さらに、組織やチームを牽引する立場になると、単なる技術や知識以上に、人との関わりやリーダーシップのあり方が、自らのキャリアや組織の発展に大きな影響を与えることを実感しました。 しかし、現在の日本では、こうしたキャリアの段階に応じた支援がまだ十分に整備されているとはいえず、多くの医

山内かづ代
3月16日読了時間: 2分
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