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戦力外医師にはなりたくない!〜スーパーウーマンじゃなくても輝ける社会へ〜 コアメンバー:中島祐子

私は今でも、劣等感と闘っています。

やりたいこととやれることのギャップ。できない自分を許せない気持ち。「私は本当に戦力になれているのだろうか…」という不安。

子どもがまだ小さい頃、女性医師に関する講演や学会シンポジウムに参加すると、舞台の上で堂々と輝いている人たちがいました。

私には、彼女たちはみんな成功者で、スーパーウーマンにしか見えなかった。

自分とはまったく別の存在に思えて、「あんなふうにはなれない…」と心の距離を感じていました。

そして私は、「来るだけで100点だよ」「無理しなくていいから」―そんな“優しさのつもり”に甘えた結果、当直や病棟業務、責任ある仕事を免除されることが続きました。

そのときはありがたいと思う一方で、その優しさには落とし穴がありました。

心の奥では「私は必要とされていないのでは」と感じ、やがて「戦力外医師になってしまった」と苦しみました。

「戦力外医師」になりたい人など誰もいません。

誰だって必要とされたいし、自分の力を信じたい。

そんな私を支えてくれたのは、運動器エコーとの出会いでした。

人より少し楽しいと感じ、人より少し得意にできる。その「ちょっとの差」が、私の居場所をつくってくれました。

「全部を完璧にこなせなくてもいい。ひとつでも頼られることがあれば、それで十分。」

そう思えたことで、心がふっと軽くなりました。

そこから私は、頑張れば達成できる小さな挑戦を重ねるようになり、その小さな達成感の積み重ねが、少しずつ自信を育てていったのです。

これまでを振り返って、私が大切にしてきたのは、

• 途切れさせないこと ― 完璧でなくても続けることが力になる

• 小さな挑戦を重ねること ― その積み重ねが成長とつながりを生む

• 自分を育てようとする気持ち ― 少し先の理想の自分を目標に

• 信頼の貯金をすること ― 誠実な積み重ねが、いざという時の支えになる

• 学びや経験を後輩に伝えること ― 同じ思いを次の世代にさせないために

人生は選択の連続です。

その選択が正しかったと思えるよう努力していくことが、大切だと感じています。

「優しさ」によって免除されるのは楽に見えるかもしれません。けれど、それが続くと「戦力外」と見なされ、やがて自分でもそう思い込んでしまう危うさがあります。

だからこそ、これから出会う後輩たちには、挑戦の機会を逃してほしくないのです。

女性医師のキャリアには、まだ偏見や無意識の壁があります。

「女性は家庭を優先すべき」「リーダーは男性がやるもの」―そんな考えは、女性自身をも縛ってしまいます。

でも必要なのは「スーパーウーマン」になることではありません。

自分のできることを見つけ、小さな挑戦を積み重ねて達成感を味わい、信頼を蓄え、そして自分を肯定しながら、自分の道を正解だと思えるよう努力していくこと。それこそが、心豊かに過ごしていくために大切なことだと思います。

かつて学会で輝く人を「別世界のスーパーウーマン」としか思えなかった私も、今は「私なりの輝き方」で歩んでいけるようになりました。

私は今でも劣等感と向き合い続けています。

けれど、その経験があるからこそ、同じように悩む人の背中をそっと押してあげたいと思うのです。

「戦力外医師」になりたい人など誰もいない。

でも、スーパーウーマンになんかならなくたっていい。

あなたの得意なことは何ですか?

それを大切に育ててください。そしてそれを応援してくれる人を見つけましょう。

きっとそれが、あなたのキャリアを支える力になります。

スーパーウーマンじゃなくても、私たちはきっと輝けます。

それが当たり前となる社会を、ともに作っていきたいと思います。

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