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顧問就任にあたって~鈴木康之

岐阜大学医学教育開発研究センター 名誉教授


このたび日本リーダーシップ・ウェルビーイング医学会(WeLead Japan)顧問を拝命しました鈴木康之です。どうぞよろしくお願いいたします。


医学の世界は才能あふれる人々が集まる場所ですが、医学特有の職業文化と人間関係があり、それに戸惑ったり、ご自身の才能を発揮しきれずに苦闘する方々を今まで数多く見てきました。そうした方々を支援し、それぞれの才能を開花させて医療の発展と後進育成に貢献するという本学会の趣旨に賛同し、微力ながらお手伝いしたいと考えています。


私自身は卒後約20年間、大学小児科の医師として臨床と研究に没頭しましたが、教育的役割を与えられるにつれ、その重要性を痛感するようになりました。そして「医学教育」という分野があることを知り、2001年、思い切って医学教育部門に移籍することにしました。周囲から見れば、小児科医としてのキャリアを諦めたかのように捉えられたかもしれませんが、自分としては新分野への挑戦であり、小児科医の経験を活かせるはずだ、という前向きな気持ちでした。医学教育分野における私の関心事の一つは、“どうしたら良い指導医になれるのか?”ということでした。それまで私自身を含め多くの指導医は「背中を見せる」という伝統的な徒弟制度に囚われてきました。一方、学ぶ側も「自ら思考して行動する」という意識が希薄であったように思います。医療人である限り、誰もが後進を育てる責任があり、指導者としてのあり方を常に自覚することが重要であり、学習者との対話を通じて指導者自身も進化する柔軟性が必要だと感じてきました。


そうした時に出会ったのが本学会の代表理事、赤嶺陽子さんでした。赤嶺さんはリーダーとフォロワーの資質に関する研究を進めるとともに、女性医師を励ます書籍や教育プログラムの開発を手がけ、同僚・後輩に大きな影響を与えてこられました。赤嶺さんをはじめ本学会の中心メンバーの方々は医学界の現状に対する強い危機意識を共有しておられると思います。


本学会に参加される若手医師・女性医師の皆さんが各自の才能を発揮し、ご自身にとって有意義なキャリアを進めるとともに、身につけたリーダーシップによって次世代の医療人育成に貢献されることを期待しています。


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