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研究助成に採択されました ― シニア医師のための「今更リーダーシップ講座2days」を無料開催します。

2 時間前
読了時間: 4分

WeLead JP 代表理事 大阪市立小児医療センター 赤嶺 陽子


このたび、WeLead Japan(一般社団法人 日本リーダーシップ・ウェルビーイング医学会)が、公益財団法人 北野生涯教育振興会のグループ研究助成に採択されました。ご助言をくださった皆さま、日頃から活動を支えてくださる会員の皆さまに、心より御礼申し上げます。


助成の対象となるのは、今年度に開発する新講座 「シニア医師向け 今更リーダーシップ講座 2days」 です。助成をいただいたことで、受講料無料で開催できることになりました。対象は、すでに管理職・部長職にある医師の方。60歳手前の方から、定年を控えた方、定年退職後に再雇用で現役を続けておられる方までを想定しています。


なお、「シニア」という言葉に、第一線を退いた側という響きを感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし英語の senior は本来、「上位の」「責任を担う」という意味です。論文の senior author が研究全体の責任を負う人を指すように、senior とは経験と権威を備えた立場を表す言葉です。本講座で用いる「シニア」も、その意味においてです。

「今更リーダーシップ?」と思われるかもしれません。むしろ、いまだからこそ確かめていただきたいことがあります。


定年退職とは、「役職権限の終了」である


定年という制度が区切るのは、役職に付随していた権限です。決裁の範囲、招集できる会議、配分できる予算 ― それらは辞令とともに始まり、辞令とともに区切りを迎えます。

一方で、WeLead Japan のリーダーシップ育成が一貫して目標にしてきたのは、「役職権限によらない、価値観に基づく影響力の発揮」 です。肩書がなくなっても残る影響力。それは新たに身につけるものというより、長年の実践のなかですでに培ってこられたものです。そして、それが確かに手元にあることを最も鮮やかに教えてくれる時期こそ、退職の前後なのだと考えています。


そのカギになるのが、スポンサーシップです

医学界のジェンダーギャップは、若手の努力だけでは埋まりません。人事、推薦、指名、登壇依頼 ― 機会が実際に配分される場面に居合わせられるのは、限られた立場の方だけだからです。だからこそ、その場にいる方の一言が大きく効きます。それを意識的に行うことを スポンサーシップ と呼びます。

ところがこの言葉、日本ではまだ耳慣れず、「お金を出してくれる人のこと?」と受け取られることがあります。ここで言うスポンサーシップとは、お金ではなく、長年かけて築いた影響力・信頼・人脈という資本を、次の世代のために使うこと。権限ではなく信頼を原資とするからこそ、肩書を離れてもなお発揮できるのです。


スポンサーシップの ABCDs

A:Amplify(増幅する) 本人のいない場で、名前を挙げて自らを増幅装置として機能させる。「あの企画なら◯◯先生が適任です」。候補に名が挙がるかどうかは本人の努力だけでは決まらないからこそ、この一言には「後輩の名を増幅する」という価値があります。

B:Boost(機会を渡す) 助言ではなく、実際の役割を任せる。学会の座長、原稿の共同執筆、委員会の席。推した以上、結果を一緒に引き受ける ― その覚悟をシニアの側が持つ点が、メンタリングとの違いです。

C:Connect(つなぐ) 自分の人脈を開き、紹介する。「一度会っておくといい人がいます」の一言が、5年後のキャリアを変えることがあります。

D:Defend(守る) 本人のいない場で、本人を守る、援護する。最もハードルが高い行為だからこそ、シニアの影響力が発揮されます。「守ってもらえた」体験は、一生忘れる事はないでしょう。


異世代交流は、ウェルビーイングそのもの

次世代を引き上げる実践は、引き上げる側にも返ってきます。海外の研究では、これを gaining by giving(与えることで得る) と呼びます。若手との対話は、知的刺激であり、つながりであり、生きがいの源泉そのものです。


「慕われて去り、呼ばれて戻る」 ― 任期中にできる退職を見据えたリーダーシップ、スポンサーシップ、そして幸せな退職後の豊かな異世代交流を、今から設計しませんか。


詳細と募集要項は、11月中旬からご案内いたします。多忙を極めていらっしゃることと思いますが、ぜひ日程をご確認の上、ご参加ください。


 
 
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